カード会社様向けCOMフィルム電子化事例紹介

電子化背景

COMフィッシュ紛失による個人情報の漏洩が問題となり、特に金融機関が保管している
COMフィッシュについて適正な管理を行なうよう、金融庁からの指導が入りました。
検索利用時には、COMフィッシュをマイクロリーダーにかけて検索を行なうため、検索時のCOMフィッシュの
紛失が大きなリスクとなりました。

また、2006年に最高裁において事実上「グレーゾーン金利を認めない」という判決が下り、
過去の取引履歴についての問い合わせが急激に増加したため、COMフィッシュの検索作業に
非常に大きなコストが発生しておりました。
COMフィッシュは、約10万枚が保管・検索利用されておりましたが、検索利用時の紛失リスクの回避や
業務効率化を図るためには、COMフィッシュの電子化が急務の課題でした。
・対象帳票:ご利用明細、ローン元帳等
・対象枚数:10万枚

COMフィッシュ電子化前の課題


1.COMフィッシュの紛失や盗難のリスクがある。
2.取引履歴の検索作業に、膨大な作業コストが発生している。
3.検索作業時にCOMフィッシュにキズがつき、劣化が進んでしまい画像が見れなくなるリスクがある。
4.マイクロリーダーは、メーカー撤退が相次いでおり、将来マイクロリーダーの故障時に保守が出来なくなる可能性がある。 

 COM電子化前業務フロー
 

COM電子化後の導入効果


上記の課題を解決するために、全てのCOMフィッシュの電子化を実施致しました。また、検索システムとして、COMViewerを導入を致しました。

 1.業務効率化とコスト削減
COMViewerは、従来手作業で行なっていたCOMフィッシュの検索作業を検索キーである会員番号と年月の範囲指定を行なうことにより、
対象画像を検索することが可能となりました。つまり、業務フロー(業務内容)を変更することなく、電子化の実現とシステム導入を行うことができたため、導入後すぐに業務効率化を実現することができました。同時に業務効率化に伴うコストとマイクロリーダー保守のコストの削減にも繋がりました。
 
2 .紛失リスクの低減とセキュリティの向上
今までCOMの現物管理と検索時に書庫からCOMの出し入れを行っていたが、電子データをサーバ保管することで現物を動かさなくなったため、
COMはバックアップ媒体となり、紛失のリスクが低減しました。また、検索時もシステム的に権限者のみしか閲覧できない仕組みや、操作ログの蓄積もできるようになったため、よりセキュリティが強固となりました。
COM電子化後業務フロー
 
COM Viewerに関しての詳細は下記よりご確認ください。
電子化したCOMフィッシュ情報を検索・閲覧するツール

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